2008年1月19日土曜日

紫外線の影響と対策

紫外線の影響と対策について正しくつかんでいますか?

あたたかい陽気になり、薄着で 過ごせるようになってくると、気になってしまうものが紫外線です。
紫外線は肌に良くないとは分かっていても、放っておけば元に戻るから、または肌が黒いほうがいいから対策はいらない、なんていう方も多いのではないでしょうか。

しかし、紫外線は肌を黒くするだけではありません。
ダメージを蓄積することで、皮膚の老化や皮 膚がん、白内障などの病気につながってしまいます。

紫外線を防ぐことは、健康の面からもとても 大切なことなんです。
色が黒いほうが健康的に見られるということで、日焼けを日常的に おこなっている人もいますが、後々のことを考えると全く逆で非常に危険な行為となる可能性があ ります。

紫外線は昔は身体を丈夫にするといわれ、日光浴が推奨されていました。
しかし現在では紫 外線は肌の老化を早めたり皮膚がんの原因になるなどの悪影響が多いことが明らかとなっています。

地域によっては赤ちゃんの頃から紫外線対策を習慣にするように指導しているところもあります。
ぜひ紫外線の影響と対策を正しく知っておきましょう。
近年の地球環境では誰しもが知っておくべきことにもなりつつあります。

太陽の下で遊んだり、働いたりするこ とは気持ちのいいものです。
しかしそれで病気になってしまってはどうしようもありませ んね。
紫外線の危険性を認識した上で、きちんとした対策をとり、紫外線と上手な付き合い 方をしていきましょう。

部屋でも日焼けはしてしまう!?

紫外線は部屋にいれば大丈夫と思う方も多いと思いますが、実は一日中室内にいたとしても油断は出来ません。
日焼けをするのは灼熱の太陽の 下とは限らないんです。

紫外線は、雲やガラス窓を通過し、室内に降り注いでいます。
また曇りの日も晴れの日の50%から80%、雨の日でも20%から30%の紫外線量があると 言われています。

紫外線を浴び続けることは若い人だからといっていいことはありません。
若い人は 皮膚に回復力があるのは事実です。
しかし、紫外線のダメージは蓄積して、将来の肌に確実にわるい影響を及ぼします。

あとで後悔しないために、紫外線を防ぎながらファッションを楽しみたいですね。
小麦色の肌にあこがれることもあると思いますが、何ごともやりすぎはいけませ ん。

紫外線は「しわ」や「たるみ」にも影響を与えます。
いつのまにか現れる「しわ」や「た るみ」には、加齢による皮膚や筋肉、脂肪の変化だけではなく、紫外線の影響が大きくかかわっ ていることがあります。
そのため、肌年齢を若く保つためには、紫外線カットは欠かせない作業です。

また、紫外線は目にも悪影響を及ぼします。
肌はしっかりと日焼け対策をしていても、目は無防 備となってしまいます。

目も紫外線を長く浴びると乾燥して「疲れ目」の症状が出るほか、白内障 のリスクを高めます。
日差しの強い場所では、UVカットサングラスなどを利用しましょう。

紫外線対策が必要な理由

紫外線は対策が必要な理由があります。
それは、紫外線には見えない影響があるからです。

紫外線の影響と一口でいっても症状はさまざまです。
水着のあとのように目に見えるものもあ れば、気づかないうちに蓄積され何年も経ってから現れる症状もあります。
このような紫外線の影響について知っておくことが紫外線対策の第一歩となります。

紫外線は部屋の中にも届きますが、普段私たちが浴びているこの紫外線には、作用の違う2種類があります。

このうちUV-A(長波長)は雲やガラスを通過して地表に届くため、室内にいるときやドライブ中でも浴びていることになるんです。
UV-Aは蓄積して肌の老化の原因となるほか、UV-B(中波長)の作用を助長するともいわれています。

外に出ない日でも、紫外線から肌を守るように心がけましょう。
紫外線の2種類の作用である、UV-A(長波長)とUV-B(中波長)についてカンタンに説明をしておきましょう。

皮膚は表面側から「表皮」「真皮」「皮下脂肪」となっています。
紫外線のうちUV-A(長波長)は真皮層に作用して、肌の奥に蓄積して、しわやたるみを引 き起こします。
UV-B(中波長)は皮膚の表面に作用し、ほてる、赤く腫れるなどの症状を引き起こし、しみを作ります。
これは皮膚がんの原因にもなります。

地表で反射してくる紫外線

紫外線が目に見える形で身体に現れる、最も多い形は日焼けです。

紫外線は地表に反射します。反射した紫外線でダメージを受けることがありますので注意 が必要です。
紫外線は太陽のある上空から降り注ぐだけでなく、地表からも反射しています。

また、太陽光線は空気中の分子や粒子とぶつかって、さまざまな方向へ散乱するため、 屋外では、日陰でも目や肌で感じる以上に紫外線を浴びています。
日焼け止めを塗ったり 服装を工夫して、多方向から攻めてくる紫外線をブロックしましょう。

そして、紫外線量の多い場所を順にあげていきます。
新雪は約 80%、砂浜は 10%から 25%、水面 は10%から20%、アスファルトは10%、草地や芝生は10%以下となっています。
これはスキー場で日焼けする理由がよく分かりますね。

冬でも日焼け対策を忘れないように心がけてくださいね。

子供のための紫外線予防

紫外線対策は健康な身体を維持するために欠かせないものです。
子供の頃から紫外線 ダメージが蓄積することで発生する病気に皮膚がんがあります。

本来、人間の皮膚では紫外線から身を守るために、色素「メラニン」を作ります。
しかし、長く紫外線に当たり続けると、メラニンが基底細胞の核を守りきれず、DNA が傷つけられることがあります。
紫外線に DNA が傷つけられた結果「日光角化症」(皮膚がんの前段階)や皮膚がんなどの 病変が起こります。

このほか、紫外線は身体の老化を促進する活性酸素を発生させるともいわれており、紫外線にあたり続けると皮膚の免疫機能が低下してしまいます。
急に日にあたると疲れる ことがあると思いますが、これは皮膚の免疫機能が低下することで、一時的に抵抗力が弱ま るために生じるのです。
そのため、一時的に抵抗力が弱り「単純ヘルペス」などのウ ィルス等にも感染しやすくなります。
しかしこれは一時的なものなので、それほど気にせず、紫外線対策をしておけば問題ないでしょう。

紫外線を子供の頃から浴び続けることは、今後の成長や健康から決して良いことではありません。
そのため小さい頃からの紫外線対策を習慣化しておきたいですね。

紫外線とお肌の老化

紫外線というのはお肌の老化を促進してすまいます。

日焼けを繰り返すことで、色素細胞(メラノサイト) の一部に異常が発生し、紫外線に当たらなくてもメラニンを作り続けるようになってしまい ます。
これのメラニンの蓄積が非常に多くの人が悩んでいる「しみ」なのです。

しみの原因としては紫外線の他に、生まれつきのもの、女性特有のホルモンバランスなどがありますが、紫外線はこの2つの原因でできるしみとは異なり、事前に予防のできるものです。

また、紫外線はしわやたるみの原因ともなります。
表皮の下には、肌のハリや弾力を保つコラー ゲンやエラスチンといった線維がありますが、その働きが弱まるころで「しわ」や「たるみ」が できます。
この大きな原因が加齢と紫外線なのです。

紫外線に当たり続けるとコラーゲンやエラスチン等の線維が切れたり、量が減ってしまいます。
ここに表情から発生するようなしわなどの力が加わることで深いしわになってしまいます。

さらに、紫外線では目の病気を引き起こすこともあります。
目も人間の皮膚のようなもので、紫外線は肌だけでなく、目の老化も早めるのです。

水晶体が濁る「白内障」は紫外線が一因という事が示されています。
また、雪目とよばれる 「光誘発角膜炎」も、角膜が強い紫外線を浴びることで起こる症状です。

日差しの強い地域、季節ではUVカットサングラスを利用するなど、目も紫外線対策を忘れないよう気をつけましょう。

紫外線の多い季節

紫外線量の多い季節は4月から9月といわれています。
そしてその中でも、最も紫外線料が多い時間帯は午前10時から午後2時です。

この季節は外で過ごすのが楽しくなる時期なため、 自分に合った紫外線対策を準備しておいたほうがいいですね。
非常に多くある紫外線対策法の中で、自分に合った紫外線対策 とスキンケアを実践していきましょう。

紫外線対策は肌タイプによってその必要度が異なります。
一般的に肌の色が黒い人ほど、紫外線に対する抵抗力が強くなります。
あなたの肌がどちらのタイプかをしっかりと理解しておくことは非常に大切です。
あなたの肌がどちらのタイプであっても紫外線対策は必要であるため、自分に合った紫外線対策を理解し、より良い紫外線対策をおこないましょう。

紫外線対策・肌タイプの違い-褐色肌タイプの人の場合 褐色の肌タイプの人は日に当たるとそのまま黒くなるといわれており、紫外線には比較 的強いタイプでもあります。
日焼け止めは軽めでもかまいませんが、過信せずに対策をお こなうことが必要です。

紫外線対策・肌タイプの違い-色白肌タイプの人の人は日に当たると赤くなりやすいといわれ、紫外線のダメージを受けやすいタイプでもあります。
そんな人は日焼け止めをしっかり塗る、服装を工夫するなどの対策が必要です。
基本的なことですが、これだけでも日焼けの多くを防ぐことができるのです。

日焼け止めをどうする?

紫外線防止には忘れては行けない日焼け止めですが、SPFやPAという単語の意味を理解していない人もいるのではないでしょうか?
自分に合った日焼け止めを選ぶために、SPFやPAの意味を簡単に解説しておきたいと思います。

SPFは「Sun Protection Factor」という意味で、UV-Bをカットする効果のことです。
SPF1で、20分効果が持続することを表し、数値が上がるごとに持続時間が長くなります。

PAは「Protection Grade of UVA」という意味で、UV-Aをカットする効果のことを言います。
PA+から+++の3段階で、+が多いほど効果が高くなります。

日焼け止めの中に含まれる紫外線吸収剤という成分がありますが、これは紫外線を吸収数成分のことを言います。
紫外線のカッ ト効果は高いのですが、有機化合物であるため肌の弱い人はかぶれてしまうことがあります。

また、紫外線散乱剤という成分は、微粒子によって紫外線を散乱させる成分です。
紫外線錯乱材の中では、肌に塗ると白浮きするものもありますが、肌への刺激や負担が少ないため子供や、アトピー性皮膚炎の方でも肌への影響が少なく、安心して使うことができます。

このような紫外線吸収剤を使用せず、紫外線散乱剤成分のみで作られている日焼け止めは「ノンケミカル」と表示されていることが多いです。
紫外線対策で日焼け止めを購入する際は、上記の表示を参考にし、販売店の方のアドバイスや自分の肌の状態を考慮しながら、選んでみてください。

日焼け止めの使い分け

紫外線を防ぐためには日焼け止めの使い方が非常に重要です。
また、日焼け止めにはいくつもの種類があるため、これを使い分けることは、更に大切になっています。

SPFやPAなどの数値は、必ずしも高いほうがいいわけではなく、使用シーンや肌に合ったものを選ぶ必要があります(数値の説明は本ブログでも解説していますので、ご参照ください)。
一般的に子供はSPF10 から20、PAはPA+からPA++が適しており、大人はに日常はSPF20から30程度、アウ トドア時はSPF40から50でPAはPA+++が良いとされています。

紫外線対策として日焼け止めを重ね塗りをする人が多いと思います。
実は、SPF20の日焼け止めの上にSPF15のファンデーションを重ねても、数字を足してみたSPF35の効果は得ることができません。
しかし、単純な足し算はできないのですが、日焼け止め化粧品は単品で使うよりも重ねて使った方が紫外線防止効果は高まります。

また、日焼け止めをたくさん塗ったのにも関わらず、運動や熱さで汗をたくさんかいてしまって日焼け止めが落ちてしまうことも多いですね。
このように汗をたくさんかくときは、ウォータープルーフタイプ を使うと、非常に塗り直しの回数を減らすことができます。
ウォータープルーフタイプの場合、2時間おきに塗り直せばよいので、他のタイプより使い勝手が良いといえます。

紫外線帽子のために日焼け止めを使うことは、非常に効果がありますが、使 い方を読まずに数値が高いというだけで購入し、使用している人は非常に多いと思います。
最近でははいろいろなタイプの日焼け止め製品が販売されていますので、その中から自分にあった製品を選ぶよう心がけてください。

紫外線を長時間浴びてしまったら

紫外線を長時間浴びてしまった場合、焼けてしまったお肌をしっかりと冷やすことを忘れないでください。
肌が赤くなるほどの日焼けをした場合、冷タオルやアイスノンなどでしっかりと冷やし、日焼けのほてりをしずめます。

そして、その日の入浴や熱いお湯でのシャワー、お酒は控えることも大切です。
また、ビタミンCは色素沈着を防ぐ効果がありますので、食事やサプリメントで摂取することもお勧めです。

紫外線を浴びてしまった後の対処法は上記のようになりますが、そもそも紫外線を浴びすぎないように、外出時には日焼けを防ぐ服装を心がけることも大事です。
日焼 けを防ぐ服装というは、可能な限り肌の露出を少なくするため、洋服なら袖や襟のあるものを着用しましょう。

紫外線カ ット効果があるものは、白い生地よりも色のついたものが良いです(光を反射してくれます)。
帽子の場合は、全体に広くつばのあるものが最も効果がありますし、日傘を低めに差すのも有効です。そして、この紫外線なのですが、実は現在の地球規模で問題になっている環境と密接に関わっています。

オゾン層がフロンガスなどの 影響で破壊されていることは有名であるため知る方も多いかと思いますが、オゾンホールはフロンガスの使用が禁止され た今でも、年々広がっているといわれています。

オゾンは大気中では非常に少ない量しか存在していませんが、太陽から放射される太陽光・紫外線の多くの部分を吸収し、地上にほとんど紫外線を到達させない役割を担っています。
しかし、このオゾンが薄くなってしまうオゾンホールは、南極圏のオーストラリアやニュージーランド南部にまで広がることもあります。

そのため、この地域での紫外線量は増大し、紫外線ケアを忘れてしまうと肌が荒れてしまうほど強烈であるといわれています。
このような紫外線は、人間の健康に対して無視することができない影響を及ぼすようになってきています。